
最近、デザインであまりドキドキしない。
尊敬する福岡の孤高の建築家K氏は建物が建つとき、自分の予想の範疇を超えたものに遭遇するときがたまにあるらしく、見たとき、空間を体験したとき鳥肌が立つと言ってた。そういう建物は結構評価されるらしい。
その話を聞いたとき、デザインって手を離れて一人歩きしそうな感じがあるときが一番面白いのかなと思った。
絵画を見てすごいなとか、空間を体験して気持ちいいなとかって個人の感想でしかないけど(影響力のある人が絶賛すると、それに影響されるみたいなのは省いて)作り手はそこまで考えてないけど、そこから一人歩きするモノってやっぱり良いような気がする。デザインってすべてが計算して出来るものじゃないなと思った。
写真はオランダのあるダイヤモンド工場のゴミ箱。入場確認のための服に貼るシールでデコレイトされてしまったもの。捨てるはずのシールの相乗効果でゴミ箱が一人歩きしてしまったのかなと。
ゴミ箱って中に捨ててこそ意味があるモノだけど、なんか外にまでゴミ箱の機能が拡張してしまっているように見えてくる。
ゴミ箱やシールをどんなにデザインしても、こういう出来事の方が面白いと思ってしまう。。。